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【第15週】舞いあがれ!ネタバレあらすじ「決断の時」

連続テレビ小説「舞いあがれ!」の第15週放送分を小説調でまとめていきます。

【第67話】1月9日(月)放送 浩太の入院

「舞いあがれ!」ネタバレ 第15週 決断の時

浩太(高橋克典)が急死したことで、祥子(高畑淳子)は東大阪に向かう準備に追われていました。急ぐ祥子は居間をふと見た瞬間に、生前の浩太が仏壇に手を合わせていた姿を思い出します。

「僕、めぐみさんを幸せにするつもりが、幸せにしてもらってました」と話す浩太を思い出しながら、祥子は悲しい顔を浮かべました。すると、貴司(赤楚衛二)がやってきて「おっちゃん亡くなったって」と言葉を詰まらせながら訪ねます。

祥子が静かに頷くと、貴司は「なんで?」とさらに動揺の色を見せました。祥子が「心筋梗塞ちた。今から大阪に行ってくっけん」と伝えると、貴司も一緒に帰ることになりました。葬儀を終えた岩倉家と梅津家は家が隣なので、帰路も一緒です。

めぐみは声を枯らしながら梅津家に葬儀のお礼を言うと、雪乃(くわばたりえ)が「めぐみさん、ちゃんと寝た方がええよ」とめぐみ(永作博美)を気に掛けます。今だ涙が枯れないめぐみを心配しながら貴司は舞に「しばらくこっちにおるから」と声を掛けました。

悠人(横山裕)も声は発さないものの、顔を伏せ悲しい顔を浮かべています。家に戻っためぐみは、浩太の遺影を整えながら「こがん辛いことって、あるとやろか」と涙を流しました。隣に寄り添う祥子は、静かにめぐみの話しを聞きます。

「母ちゃん、よお耐えられたね。父ちゃん死んだとき」とめぐみが言うと、静かだった祥子が口を開き「めぐみがおったけん。まだ、中学生で、めぐみばちゃんと育てんばっち、それだけば考えて夢中で働いとった」と当時の状況を語りました。

夜になり、祥子が台所に立ち、めぐみが会社のことをしている目の前で悠人は仕事をしています。そこに舞がやってきて、お風呂が沸いたことを告げると、めぐみの横に座りました。手伝おかと言う舞に、「大丈夫。連絡してない取引先ないか確認しているだけやから」とめぐみが返します。

一連のやり取りを見ていた悠人は「今後どうするん。こう言う話は早い方がええ。俺もしょっちゅう帰ってくるわけにはいかんし」と話し始めると、場の空気が変わりました。舞が「お母ちゃんのこと考えて。お葬式終わったばっかやで」と悠人に注意するも、めぐみは「ええて」と言いなだめます。

売るのが一番やで」とパソコンをいじりながら告げる悠人に、めぐみは「せやけどな悠人。お父ちゃんは工場売るつもりなかった。立て直すことだけ考えてた。そのお父ちゃんの気持ち大事にしたいねん。」と今の気持ちを伝えました。

浩太が工場を売るつもりがなかったと言う言葉にパソコンから目を離し、めぐみの方を見る悠人に、舞は「何か続けられる方法ない?」と聞きます。しかし、悠人は「親父がおらんようになった今、状況が前より悪なってんねん」と冷静に返しました。

悠人の言葉に頷くめぐみは言葉を絞り出しながら「もうちょっとだけ、考えさせて」と悠人に頼むのでした。部屋に戻った悠人は浩太との最後の会話を思い出しています。悠人と浩太は工場のことで揉めてしまい、最後まで喧嘩をしてしまったのです。

あまり多くを言葉にしない悠人ですが、自身の言葉に間違いはないと思いながらも、浩太と喧嘩別れしてしまったのことに一人でずっと後悔していたのでしょう。すると、そこに祥子がドアをノックして部屋に入ってきました。

祥子は先程の一連のやり取りを見て「悠人は工場売る方がよかと思っとるとね」と尋ねます。「はい」と答える悠人に祥子は「継ぐつもりはなかとね」と聞きました。

しかし、悠人はすかさず「ない」と答えると、「俺の仕事は投資やし、一流になるために努力してきたんです。投資家として冷静に計算して工場を売るのがベストやと判断した。それだけです。」と続けました。

祥子は「賢かね。」と悠人を褒めながらも「ばってん人間や、馬鹿力出ることもあるとぞ。向かい風が強ければ、強くなることもあるとさ」と言います。祥子の言葉に聞き覚えがあった悠人は「舞も同じこと言ってました」と返すと、「まぁ。よく話し合えばよか。邪魔したね」と優しく言葉をかけた祥子は部屋を出ていきました。

翌日、IWAKURAには浩太の訃報を知った銀行員が訪ねてきました。お悔やみの言葉をかける銀行員ですが、席につくとさっそくめぐみに、跡継ぎは誰なのか尋ねます。まだ決まっていないと言うめぐみに、銀行員は息子は継がないのかと返しました。

「息子は継がないと思います」とめぐみが返答すると、お茶を出しにきた舞がドアの前で立ち止まり話に耳を傾けます。銀行員は、IWAKURAの経営状況や跡継ぎがいないことを考慮し、悠人と同様会社を畳むことを提案しました。

会社を今畳めば、融資の金額を全額返済できる可能性が高いようで、少しでも時期が過ぎ工場の価値が落ちれば、会社が潰れたとしても借金だけ残ることもあると、シビアな内容を告げます。浩太を失ったばかりのめぐみには、負担の大きすぎる内容に、舞はすかさずノックし部屋に入ると、話に同席するとことにしました。

銀行員は、めぐみが社長代行を行うことを署名する念書が差し出します。震える手で印鑑を押すめぐみは、印鑑がズレてしまいました。それほど会社の社長を引き継ぐことは、めぐみにとっても負担が大きいのです。

話し合いに同席していた舞は、すっかり疲れ果てながら帰宅しました。玄関に出しっぱなしになっていた靴を下駄箱に片付けると、浩太の靴を発見します。

舞が大学生の頃、「うちなんかまだまだや。けど負けへんで。一歩ずつ登っていったら、いつかは頂上に辿り着ける」と靴を磨きながら意気込む浩太を思い出しました。浩太の前向きな姿勢が大好きだった舞は、浩太の言葉で踏ん張れたことが度々あったのです。

しかし、これまでの人生の中で一番つらい状況の今、浩太は隣にいません。その現実を浩太の靴を見ながらひしひしと感じた舞は、遂に今ままで溜めていた涙が溢れだしました。その時丁度めぐみも帰ってきて、玄関で靴を持ちながら号泣する舞に驚きます。

靴あんのに、お父ちゃんもうおらん」と言う舞にめぐみはすぐに隣に座り、肩をさすりながら共に涙を流すのでした。

【第68話】1月10日(火)放送 浩太の入院

翌朝になり、舞(福原遥)がリビングに下りると五島から来ている祥子(高畑淳子)がお弁当を作ってくれていました。舞が祥子に「お母ちゃんは?」と聞くと、昼間は電話が引っ切り無しに掛かってくるから、朝のうちに仕事をしておくと言って仕事に向かったと言います。

舞が追い込まれるめぐみ(永作博美)の様子を悟って「お母ちゃんの力になりたいのに、あんまできることないねんな」と祥子に打ち明けると、祥子は「よく探せばできっことはあるはずよ。ばんばにできっことはコレよ~」と舞とめぐみの弁当を渡してくれました。

舞が工場へ出社し梱包作業の準備をしていると、上司から「経理の古川(中村靖日)が辞める」と聞きます。どうやら次の就職先も既に決まっているそうです。何も知らなかった舞は驚きの表情を見せます。

その後、舞が事務所を訪れると、ちょうどめぐみが古川の退社を見送るところでした。舞と一緒にその様子を見ていた女性社員は「逃げんのはやっ!もうお終いやな」と舞に告げます。頼りにしていた古川さんが去り、めぐみはさらなる窮地に追い込まれるのでした。

仕事が終わると、めぐみは笠巻(古舘寛治)を「うめづ」に呼び出し、工場の今後について相談に乗ってもらいます。

笠巻が「めぐみさんはどないしたいんです?」と尋ねると、めぐみは「できることやったら、会社続けたいと思ってます。それが社長の願いやったし。けど、会社続けんねやったら私が社長やるしかない。それは無理やと思うんです」と本音を伝えます。

めぐみの考えに対して笠巻は「社長が先代から工場継いだときなぁ、俺は無理やと思ってた。ネジのこと何も知らん若いヤツが小さい工場どこまで守れんねんて。もってせいぜい1年、2年やろなーって。せやのに社長は2年どころか30年も守り続けて、こない大きい工場にした。大したもんや。

けどな、そないに頑張らへんかったら社長はまだ元気やったかもしれん。だからめぐみさん、無理することはあらへんねん。自分と舞ちゃんのこともよう考えて」とアドバイスします。めぐみは笠巻の言葉に泣きながら頷きました。

翌日、めぐみは女性社員に取引先別の月毎の売り上げと仕入れデータを全部プリントアウトするよう頼みます。舞は印刷された大量の資料を見て「日付と項目、わかりやすいようにまとめとくな」と、めぐみの力になれるよう奮闘します。

めぐみは「1人でできるから帰り」と舞を気遣いますが、舞は「ばんばがなぁ、よう探したら出来ることはあるって」と祥子に言われた言葉を早速実行していたのです。しかし、めぐみはパイロットを目指す舞の負担になっていることも感じ、曇った表情を浮かべていました。

後日、岩倉家には結城(葵揚)が線香をあげに訪れます。結城は「お葬式に伺われへんかって、ほんまにすみませんでした」と謝罪しつつ「これからIWAKURAはどないなるんですか?」とめぐみに尋ねます。するとめぐみは「たたむわ」と一言返します。

突然の決断に舞は驚きが隠せません。結城は「俺なんもできへんで、ほんま申し訳ありません」と、ただただ頭を下げ続けるのでした。

結城が帰った後、舞は真剣な顔つきで「お母ちゃん、ほんまに工場やめんの?」と聞きます。ただ頷くだけのめぐみを、舞は「なんで?まだ助かる方法あるかもしれへんやん」と説得しようとします。

しかしめぐみは「お父ちゃんやったら工場立て直せたかもわからへんなぁ。でも、お母ちゃんには無理や。時間が経つにつれて状況は悪なる一方やろ。悠人(横山裕)が言うたみたいに、今売っといたら何人かでも会社残れるかもわからへんしなぁ」と現在できる最善の選択をします。

舞は悔しさで涙が溢れ「ずっと工場守るって頑張ってきたやん。今売ってしもたら…。私も手伝うから」と諦めきれません。それでもめぐみは「無理やて」とその考えが揺らぐことはありません。

2人のやりとりを聞いていた祥子は「舞、めぐみも良く悩んで決めたことやけん」と舞をなだめようとします。めぐみは”苦渋の決断”による悔しさとやるせなさで、苦悶に満ちた顔を浮かべます。

その後、自室で考え込む舞のもとに着信が鳴ります。相手は柏木(目黒蓮)でした。柏木は「どうしてるか心配で」と電話をかけてきたのです。

舞は「うちの工場、たたむことになった。お父ちゃんがおらんようになって工場まで無くなるとか、ほんましんどいわ」と、さすがの舞でも今は気を遣って元気に振る舞う余裕がありません。柏木は「そっち行こうか?」と提案しますが、舞は「ううん。大丈夫」と言いながら首を横に振ります。

舞は「私よりお母ちゃんのほうがずっとしんどいと思うねん。もっと力になりたいのに、どないしたらええんか」と苦悩していることを伝えますが、柏木の答えは「パイロットになって親孝行すればいい」というもので、舞はあまり納得がいかない様子でした。

翌日、めぐみは工場の社員たちを集め「IWAKURAをたたむことに決めました。本当に申し訳ございません」と報告します。そして「今、この会社をまるごと引き受けてくれるとこ探してます」と伝えると、1人の社員が「上手いこと行ったら俺らそのまま残れるってことですか?」と尋ねます。

めぐみは「はい、主人は常々『IWAKURAの技術力はどこにでも誇れるもんや』言うてました。絶対見つかると思ってます。せやから皆さん、今ある仕事を最後までやってもらわれへんやろか。どうか、よろしくお願い致します」と深々と頭を下げます。

めぐみの決断を受け入れた笠巻が「わかった!精一杯やろう!」と社員たちに声をかけると、皆頷きながら仕事に向かいます。しかし、舞はまだ諦めきれず悶々とした気持ちのままいるのでした。

【第69話】1月11日(水)放送 浩太の入院

悩みに悩んだ末、会社をたたむことに決めためぐみ(永作博美)は社員たちに「信金の方々が工場を見に来られます。なんや落ち着けへんことやと思いますけど、いつも通り仕事をして下さい」とお願いします。閉業するとなると、信用金庫の社員が工場の価値を見極めるため視察に来るのです。

岩倉家では、祥子(高畑淳子)がめぐみに「明日帰ろうかと思っちょる。家のことも船の仕事もあるけん。大丈夫ね?」と告げます。めぐみは「来てくれてありがとう、本当に助かった」と快く受け入れます。

「船の仕事、大変じゃなかと?」とめぐみが祥子を気遣うと、祥子は「平気たい。40年も続ければ休んじょる方が落ち着かんとさ」と元気に答えます。そして、めぐみは「父ちゃん死んだ時、どうして船ば引き継ごうと思ったと?」と気になっていたことを尋ねます。

祥子は「一緒になってからずーっと、ゆういちさんとあの船で漁に出とったけん。どうしても売る気にならんかったとさ。ゆういちさんとの思い出がざーま(たくさんの意)に詰まっちょる。あん船に乗れば、今もまだ2人で働いちょる気がすっとさ」と話すのでした。

一方で舞は、久留美(山下美月)と貴司(赤楚衛二)に会っていました。舞は2人に会社が閉業になることを報告します。久留美は「おばちゃん大丈夫?」とめぐみのことも気にかけます。

舞は「忙しくしてるけど、しんどいと思う。もっとお母ちゃんの力になりたかったのに、悔しいわ。柏木さんにな、パイロットになんのが親孝行や言われた。けど、お母ちゃんを置いて私だけ前に進んでええんやろか」と今一番不安に思っていることを打ち明けます。

久留美は「待って。パイロット諦めるつもり?」と驚きながら聞き返し、強めの口調で「諦めて舞に何ができるん?」と久留美はつい熱くなってしまいます。そんな久留美を貴司は「久留美ちゃん」となだめます。

久留美は「ごめん」と謝りつつも「せやけどな、舞には自分のやりたいこと諦めんといて欲しいねん」と必死に舞の背中を押そうとします。しかし舞は「私はお母ちゃんを助けたい。工場なくなんのも嫌や。今はそれしか考えられへん」と答えるのです。

すると貴司が「ほな、そないしたらええよ。誰かのために頑張ってるときの舞ちゃん、幸せそうやし。トビウオは水の中おってもトビウオや」と舞の考えを尊重します。久留美が思わず「どういう意味?」と尋ねると、貴司は「歌人に解説求めんのは野暮やで」と得意げな表情を浮かべます。

そんな2人のやり取りを見ていた舞から、久しぶりの笑みがこぼれました。どのような環境でも飛び続けるトビウオと舞の姿を重ね合わせた貴司の言葉に、舞は少し前向きになれたのでしょう。翌日、貴司は祥子と一緒に五島へ帰っていきました。

舞は仕事を終えると浩太(高橋克典)の机に座り、浩太が毎日欠かさず書いていた「歩みノート」を見つけます。ノートを開くと「昨夜舞から、初フライトが上手く行ったとメールあり。舞が夢に向かって一歩ずつ進んでいくのが嬉しい」と舞が航空学校に通っていた頃のことが綴られていました。

そして、浩太が亡くなる前に「舞はパイロット目指して頑張ったらええねん」と舞にかけた言葉を思い出しながら「ごめんな、お父ちゃん」とつぶやきます。

その後、舞は悠人(横山裕)のもとに行き「IWAKURAに投資して下さい」と頭を下げます。しかし悠人は「断る」と即答です。舞が理由を尋ねると、悠人は「投資家として判断したからや。会社続けんのやったら経営者になるのはお袋やろ。無理や」と答えます。

すると舞は「私がそばで支える。お母ちゃんが社長になるんやったら会社手伝いたいと思ってる」とハッキリと伝えます。しかし悠人は「お前な、あんなちっちゃい工場のためにパイロットやめるとか、あほなんか?」と呆れ返った表情で返します。

そんな悠人に舞は「お兄ちゃんは工場なくなるん寂しくないの?工場無くなってしもたら、もう二度と取り戻されへんねんで」と必死に訴えようとしますが、悠人は「それがどないしたんや」と表情を一切変えずに冷たくあしらい続けます。

そして舞が「後から悔やんでも遅いんやで。喧嘩したまま二度と会われへんなったんとおんなじで」と悠人の本心をつくと、悠人は突然顔色を変え「はよ帰れ!俺は忙しいねん」と舞を追い返すのでした。悠人は浩太と喧嘩をしたまま最後まで会えなかったことで、悔恨の念にかられていたのでしょう。

その晩、めぐみが舞の部屋に行くと舞は「歩みノート」を読みながら寝てしまっていました。そして、めぐみはリビングに戻り1人でノートを読んでいると、浩太が「飛行機にうちの部品を乗せたい」と言っていた頃のことを思い出すのでした。

翌朝、めぐみと舞は視察が来る前に掃除をしようと、早めに工場へ向かいます。すると既に工場のシャッターが開いています。中に入ると、社員たちが一足先に掃除をしていました。

めぐみが「どないしたん?」と聞くと、笠巻(古舘寛治)が「社長が残したもん、最高の状態で見せんとあかんよってなぁ」と言い、他の社員も「それがIWAKURAのプライドです」と胸を張って答えます。

浩太が良く言っていた「ええ仕事は機械の手入れから始まる」という言葉を実行に移していたのです。信用金庫が視察に来ても、社員たちはいつもと変わらず真剣に仕事に取り組み、信金の社員から「活気がある」「皆さん誇りを持って働いている」と褒められます。

そんな皆の様子を見ていためぐみは心が揺らいでしまい、舞に「お母ちゃん、間違ってた。会社潰せへん。続ける」と告げるのでした。

【第70話】1月12日(木)放送 浩太の入院

しかし、閉業へ向けて業務を続ける中、めぐみは社員たちのIWAKURAへの愛情や熱意をひしひしと感じてしまい、気持ちが傾き始めます。そうなると、潰してはなるまいと会社を続けたいと信用金庫の支店長に伝えます。IWAKURAの担当者はめぐみならできると後押ししますが、支店長は当面の運転資金のことを考え、難色を示します。

【第71話】1月13日(金)放送 浩太の入院

三人の社員に退社してほしいと伝えためぐみ(永作博美)と舞(福原遥)は、それから1カ月間社員の再就職先を探すため、浩太(高橋克典)の名刺から過去の取引先を回っていました

その晩、めぐみよりも早く帰宅した舞が夕食の準備をしていると、めぐみが帰ってきます。「おかえり。遅かったな」と声を掛ける舞に、めぐみは「取引先回ってたから」と答えました。

「おつかれさん。ごはんもうできるで」と舞が言うと、めぐみは「ありがとう」とにこやかです。めぐみが上機嫌なことに気づいた舞は「何かええことあったん?」と尋ねます。すると、めぐみは「再就職先見つかった。二人共の」と驚きの成果を伝えたのです。

舞も再就職先を探すのに苦労していたため、2社も同時に再就職先が見つかり跳ねて喜びます。残るは小森(吉井基師)の退職の承諾と再就職先ですが、社員に退社することを強制できないため、なんとか説得するしかありませんでした。

翌日、舞は昼休憩中の小森に「ちょっと、お話しできませんか」と話しかけます。しかし、小森は「そういうのあかんのとちゃうか。会社辞めろって圧力掛けるのあかんやろ。俺はそんなに、この会社にとっていらん人間なんか。前の社長はこんなことせえへんかった」と言い立ち去っていきました。

険悪な場に鉢合わせた笠巻(古舘寛治)は、残された舞と昼食をとりながら相談に乗ります。一連の流れを聞いた笠巻は「小森かて、会社困らせたい訳やあらへんねんで。プライド傷ついたんや。納得のいく職場見つかったら、気も変わるんちゃうかな」と呟きました。

納得のいく職場を見つけるために、舞は笠巻に小森がどのような職人なのか尋ねます。すると、笠巻は「小森はな飛びぬけて技術がある訳やない。けどな、あいつは一切手抜かへんねん。どないつまらん仕事言いつけられても、腐らんと真面目に取り組む。立派な取柄や。」と教えてくれました。

小森の良い点を聞いた舞は、昼休憩が終わるとさっそく再就職先を探しに取引先を回ります。しかし、一向に人員が欲しい工場は見つかりません。途方に暮れた様子で取引先から出てきた舞は、バッグの中で携帯が鳴っていることに気づきませんでした。

電話を掛けたのは柏木(目黒蓮)で、空港で暫く電話をかけ続けますが舞が一向に出ないことで、悩ましい表情を浮かべます。取引先周りを引き上げ帰宅する舞は、近所の男性二人に声を掛けられました。「舞ちゃん、えらいことやったな。手伝えることあったら、何でも言ってや」と言葉を掛けてもらい、舞はひらめきます。

さっそく3人でうめづに入店すると、職人の再就職先が無いか聞きました。小森がどのような職人なのか説明すると、一人の男性が「長屋さんとこってどうや」と話すと、もう一人の男性が「そうやな、金属加工が良さそうやな」と有益な情報をくれました。

翌日、舞は小森に再就職先の件を伝えます。小森は「再就職先探してくれて、頼んだか?働けたら、どこでもええちゅう訳ちゃうんやぞ」と納得していませんでした。

しかし、今回の舞はここで引くわけにはいかず、本題を話し始めます。「実は長屋さんに、小森さんが働いているとこ見てもらったんです。小森さんのこと、しっかりしたええ職人さんって言うてはりました。勝手にすみません」と伝えます。

すると、小森は作業着のポケットからお守りの中に入った1本のネジを机に置き、「これな、俺が作って初めて褒められたネジや。あんたのお父さんに、これがIWAKURAのネジやって言うてくれてな。IWAKURAのネジは他と違う。金型の調整を徹底的にやるから、ネジの立ち上がりが全然違うねん。」と熱い想いを打ち明けます。

続けて、「ここで働いてるっちゅうことが、俺の自慢でな。けどな、俺が辞めなIWAKURAが潰れてしまうんやったら、しゃあないわ」と言うと、退社を受け入れてくれました。舞は「私、戻ってきてもらえるように精一杯がんばります」と涙ぐみながら宣言します。

そんなん無理やろ。信じたいけどな」と言い、さって言った小森に、舞は深く頭を下げるのでした。小森との一件の後、帰宅途中の舞を柏木が待ち伏せていました。突然の柏木の訪問に驚く舞でしたが、「ちゃんと話したくて。」の柏木の言葉に納得し頷きます。

二人が公園に向かう姿を見ためぐみは、重い雰囲気を感じ取り心配そうな表情を浮かべました。ベンチに座り工場を手伝うため、博多エアラインの内定を辞退することを舞が伝えると、柏木は「どうして。あんなに頑張ったじゃないか。誰よりも空飛びたがってた」とパイロットの夢を諦めることを引き止めます。

今、パイロットの夢を諦めたら後悔すると言う柏木に舞は、「後悔するかもな。けど、今ここは慣れたら絶対後悔する。お母ちゃん助けたい。工場、立て直したい。それが今の私にとっての一番大事なことや」とまっすぐ目を見て伝えました。

舞の言葉に柏木は「本当はさ。かすかにそんな気がしてた。でも、そういう舞だから好きだった。短い間でも、一緒に空を目指せて幸せだった。頑張れよ。」と言い残し、去っていったのです。

舞は帰宅すると、初めての失恋に声を上げて泣きじゃくります。すると、心配しためぐみがノックをした後部屋に入ってきました。「柏木さんとなんかあったんやな」と言うめぐみに、舞は「別れた。目指すものが違ってしもた」と無理に笑顔を見せて答えます。

舞が工場のために夢も恋も犠牲にしていることに、めぐみは「お母ちゃん、あんたを…」と言葉にすると、それを最後まで言わせまいと舞は「お母ちゃん、小森さんが永谷さんのとこで働いてくれるて。小森さんと約束した。戻ってきてもらえるように精一杯がんばるって。一緒に頑張ろう」と伝えました。

舞の決意にめぐみは「ほんまに、ええの?」と聞き返しますが、舞は涙顔で笑顔を作り頷きます。舞の想いにめぐみも感極まり、二人は支え合うように抱擁するのでした。

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