日本テレビが毎年放送している24時間テレビ「愛は地球を救う」は、もはや夏の風物詩と言えるほど、日本において深く浸透している番組です。支援対象やテーマを決め全国に寄付を募るチャリティー番組ですが、必ずと言って良いほど毎回話題に上るのが番組出演者へのギャラ問題です。ここでは、寄付金から支払われている?ギャラはいくら?など、そんな24時間テレビのギャラ事情に迫ります!
目次
24時間テレビはチャリティなのにギャラが出てる?
毎年夏に開催、放送される24時間テレビ「愛は地球を救う」は、芸能人がパーソナリティを務め、目玉となるマラソンや様々な企画を24時間放送し、全国から寄付を募るチャリティ番組です。
しかしチャリティ番組でありながら、パーソナリティをはじめ、出演者にはしっかりギャラが支払われていることから、「ボランティアでやるべき」「そのギャラはどこから?」「いくら?」など、疑問や批判の声が多く挙がっています。
そもそも“チャリティ”とは”ボランティア活動”として行うものであり、出演者にギャラが支払われるということは番組の意図に反していることになり、疑問を投げかけるのも分からなくはありません。
しかも、出演するタレントには相当な額が払われているという噂まで…。24時間テレビのギャラ事情について詳しく見ていきましょう!
24時間テレビパーソナリティのギャラ
高額とも言われる24時間テレビ出演者のギャラですが、いくら位支払われるのか気になるところでしょう。24時間テレビのメインとも言えるマラソン企画のランナー、番組の顔となるパーソナリティに支払われるギャラの額を調べてみました。
24時間テレビ ギャラが話題に
24時間テレビのギャラ事情は、毎年のように疑問として話題に上ります。有名なタレントを起用すると考えればギャラが発生するのは当然のことなのですが、番組の主旨がチャリティだけに批判を受けてしまうのでしょう。
実際にアメリカのチャリティ番組は、皆ボランティア、ノーギャラで出演しているということなので、24時間テレビが「偽善番組」と言われてしまうのも致し方ないのかもしれません。では、その気になる額を見ていきましょう。
24時間テレビ マラソンランナーのギャラ
24時間テレビの目玉企画、「チャリティマラソン」を務めたタレントにはいくら支払われるのでしょうか。過去にメディアが報じたギャラは以下のようになっています。正式に公表されているわけではないので、あくまでも噂として目を通してみて下さい。
- 1992年 間寛平さん : 300万円
- 1997年 山口達也さん : 300万円
- 2003年 山田花子さん : 400万円
- 2010年 はるな愛さん : 700万円
- 2013年 大島美幸さん : 1,000万円
- 2012年 城島茂さん : 1,000万円
- 2017年 ブルゾンちえみさん : 1,000万円
- 2018年 みやぞんさん : 2,000万円
私達一般庶民には信じられない金額ですが、タレントのギャラとしては当たり前なのでしょうか。昔と比べて額は年々と増え1,000万円で定着、2018年のみやぞんさんは何と2,000万円という衝撃の額です。
今年のチャリティランナーは、EXITの兼近大樹さんで決定しています。兼近さんには一体いくらのギャラが支払われるのでしょうか…。
24時間テレビパーソナリティの過去のギャラ
- メインパーソナリティ : 1,000万円
- パーソナリティ : 500万円
- 総合司会者 : 500万円
- 歌(サライ)加山雄三さん : 200万円
- その他タレント : 10~100万円
- 障害者の出演 : 0円~謝礼程度
パーソナリティや出演者のギャラついても週刊誌に掲載されていました。こちらも公表されているわけではないので、噂程度に留めておきましょう。
メインパーソナリティの1,000万円は1人あたりの金額で、2019年にメインパーソナリティを務めた嵐には、5,000万円のギャラが支払われたと報道されています。昨年(2021年)メインパーソナリティを務めたKing&Princeにも、おそらく同額のギャラが支払われているでしょう。
今年、2022年の24時間テレビは、グループではなくジャニーズ事務所の二宮和也さん、中丸雄一さん、山田涼介さん、菊池風磨さんがメインパーソナリティを務めることが決まっています。
24時間テレビのギャラの出どころ
ギャラの額以上に、そのお金の出どころが気になる方も多いでしょう。噂では「寄付金から出ている」という話もあります。もしそれが本当であれば、「困っている人達を助けたい」という想いで募金してくれた方達を裏切ることにならないのでしょうか。
24時間テレビのギャラの出どころを調査
24時間テレビのギャラの出どころを、ネットの情報やメディアで報道されている内容から調査してみました。先にご紹介した通り、24時間テレビの出演者には、多額のギャラが支払われていることは間違いなさそうです。
チャリティ番組という、お金が絡む番組だけに、「そのギャラは寄付金や募金から出ている」と考える方も多いようですが、どうやらギャラは協賛企業から支払われる協賛金、CMスポンサー料から支払われているいるようです。
報道によれば、ある年の24時間テレビの番組制作費は4憶2,000万円、それに対しCM収入は22憶2,750円と日本テレビが18憶という巨大な利益を生んだようです。毎年利益に差があるとしても、タレント達に支払うギャラは十分に確保できると言えるでしょう。
24時間テレビのギャラは募金から払われてる可能性は低い
24時間テレビでは、毎年チャリティ委員会がその収支を公表しています。その決算報告書を見ても、寄付金はあくまで寄付金として福祉車両や子供の貧困支援、また災害復興支援に使われています。
タレントに支払ったような項目はないので、ギャラは募金から払われている可能性は低いでしょう。24時間テレビに共感、感銘をうけて募金しても、ギャラに使われることはないので安心してください。
24時間テレビでギャラが出る理由
それでも「チャリティ番組なのだからギャラは貰うべきできない」という声も少なくありません。タレントが”仕事としてテレビに出演する=ギャラが発生する”、考えてみれば当然のことです。もらったギャラを全額寄付すれば良いという声もありますが、それは個人の自由でしょう。
チャリティ番組でギャラをもらうことに抵抗があるタレントは、出演を断れば良いだけの話です。もしギャラがなく全てボランティアでやるとなれば、24時間テレビは成り立たないでしょう。
人気のあるタレントを起用することで、話題性を呼び、視聴率を上げて募金に繋がるのです。有名タレントを使うのであれば、やはりそれなりのギャラは必要なのです。
24時間テレビのギャラを寄付・拒否した芸能人
しかし「出演者にギャラを払うな!」と毎回苦情や批判が止まないのが現実です。ギャラをもらうことに対して後ろめたさを感じて出演を断るタレントも多く、年々人気タレントの起用に難航しているようです。
そんな中、過去には出演しながらもギャラを全額寄付、受け取ることを拒否したり、出演自体を断った芸能人もいます。最後は、純粋にボランティアとして番組に貢献した、素晴らしい芸能人達をご紹介します。
ギャラを寄付・拒否した人①萩本欽一
萩本欽一さんは、1978年に24時間テレビの初代総合司会を務めました。当初オファーをしても難色を示し、高額なギャラを提示されても断り続けたそうです。そして最終的に破格の金額を提示したところ、萩本さんは承諾してくれたそうです。
これだけを聞くと「お金が理由か」と思ってしまいますが、萩本欽一さんは「ギャラを全部チャリティに回してくれ」と自ら申し出、全額寄付をしノーギャラで司会を務めたのです。その額は1億円にも上るとも言われています。
ギャラを寄付・拒否した人②YOSHIKI
Just arrived in Japan from LA. 日本に到着!
これから #24時間テレビ に出演します。色々と意見をもらいましたが、今回、番組の趣旨に賛同しノーギャラで出演させて頂いています。
みんなと一緒に、少しでも人々に夢や希望そして勇気を与えることができれば。それだけです。応援してね! pic.twitter.com/EY0vkzTyK9— Yoshiki (@YoshikiOfficial) August 26, 2018
X JAPANのYOSHIKIさんは、2018年の24時間テレビで盲目の11歳の少年と共演、少年がドラムを叩き、YOSHIKIさんがピアノを弾き「ENDLESS RAIN」などX JAPANの代表曲を披露 しました。
放送直前、YOSHIKIさんはTwitterをアップし、番組の趣旨に賛同しノーギャラで出演することを公表しました。そしてそれだけではなく、番組内で300万円を寄付し多くの賞賛の声が上がりました。YOSHIKIさんは他にも、東日本大震災や熊本地震など、普段から積極的に支援活動をされています。
ギャラを寄付・拒否した人③明石家さんま
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明石家さんまさんは24時間テレビに出演経験はありません。実は2013年にオファーを受けたようですが、「チャリティ番組だからギャラはいらない」と言ったところ、「他のタレントの手前そうはいかない」と受け入れてもらえず、出演を見送ったのだとか…。
それ以来オファーがあっても断り続けているそうです。明石家さんまさんほどの大物芸人となれば、何度か出演しててもおかしくなく、理由を知れば納得できるでしょう。
ギャラを寄付・拒否した人④ビートたけし
ビートたけしさんは24時間テレビに一切出演したことはなく、「偽善番組」と痛烈に批判しています。出演者にギャラが出ることに矛盾を感じているようで、過去にはラジオで「あの番組は大嫌い」とまで発言しています。
多くの一般人が疑問に思うように、かねてより24時間テレビを批判的に見ているようで、「出るなら全員ノーギャラにすべき」と明かしています。公の場で発言していることから、この先もビートたけしさんにオファーをすることはないでしょう。
ギャラを寄付・拒否した人⑤木村佳乃
木村佳乃さんは、2018年に24時間テレビのパーソナリティを務めています。出演オファーがあって時からノーギャラを申し出ていましたが、「木村さんだけ支払わないわけにはいかない」と言われ、ギャラを受け取ることになったそうです。
しかし、その後ギャラと同額をポケットマネーで寄付し、大きな注目と称賛を浴びました。木村佳乃さんは東日本大震災の時チャリティ握手会の発起人になったりと、日頃から福祉活動に尽力しています。
今年の24時間テレビの募金額はいくらになるでしょうか?
24時間テレビ「愛は地球を救う」のギャラ事情、いかがだったでしょうか?タレントへのギャラは、寄付金や募金から支払われている可能性は低いことが分かりました。
2022年、今年の24時間テレビは8月27日(土)~28日(日)に放送されることが決定しています。募金額は果たしてどの位になるのか、ギャラ事情など関係なく、純粋な気持ちで24時間テレビを見て、そして募金に貢献しましょう!